インプラントに入れ歯を組み合わせる方法があるって聞いたけど、どんな感じなの?|銀座6丁目のぶデジタル歯科

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インプラントに入れ歯を組み合わせる方法があるって聞いたけど、どんな感じなの?

投稿日:2026年6月9日

カテゴリ:スタッフブログ

「使っている入れ歯が安定せず浮き上がったり外れやすい」

「入れ歯を使っているけど、以前噛めたものがしっかり噛めない」

「インプラントにしたいけれど、本数が多くて費用や手術が心配」

そんなお悩みをお持ちの方に選択肢のひとつとして提示されるのが「オーバーデンチャー」という治療方法です。

聞き慣れないものかもしれませんが、今回はオーバーデンチャーの仕組みやメリット・デメリット、どのような方に向いているのかについて詳しく解説します。

※画像はイメージです

オーバーデンチャーとは?

オーバーデンチャーとは、顎の骨に埋め込んだインプラントと入れ歯を連結して使用する治療方法です。

基本的に2~4本のインプラントを支えとして入れ歯を固定する治療法です。従来の総入れ歯や部分入れ歯の欠点である不安定さを補いつつ、通常のインプラント治療で本来必要とされる埋入本数も抑えることができます。つまり、入れ歯(デンチャー)の広い範囲の噛み合わせを回復できるメリットと、インプラントによる顎の骨を固定源とする安定性のいいとこ取りが出来るわけです。

一般的なインプラント治療では、失った歯1本に対して1本のインプラントを埋入し、その上に人工歯を装着しますが、オーバーデンチャーでは、数本のインプラントを支えとして利用し、その上に入れ歯を固定します。

装着した見た目は通常の入れ歯と大きく変わりませんが、安定性や噛む力に大きな違いがあります。

 

そもそも総入れ歯が外れやすい原因とは?

特に下顎の総入れ歯は、安定しにくく浮き上がりやすいことで知られています。

上顎は吸着する面積が広いため比較的安定しやすいのですが、下顎は舌の動きや筋肉の影響を受けやすく、設計上の制約もつきやすいので入れ歯の縁の封鎖性が確保しにくく、浮いたりずれたりしやすい特徴があります。

その結果、

 ・ 食事中や大開口時に外れる
 ・ 硬いものが噛めない
 ・ 会話中に動く
 ・ 痛みが出る

といった問題が生じることがあります。オーバーデンチャーは、こうした入れ歯の悩みを改善するために考えられた治療法で、そうした背景から下顎に装着するケースが多いように思います。

 

オーバーデンチャーの特徴

メリットとデメリットに分けてオーバーデンチャーの特徴をお話しようと思います。

 

オーバーデンチャーのメリット

1. 入れ歯が安定しやすい

最大のメリットは安定性です。インプラントによって固定されるため、通常の入れ歯に比べて動きにくくなります。顎の骨が十分な支持力がなく吸着力が得られないとしても、それは変わりません。食事や会話の際の浮き上がる不快感や不安が軽減され、「外れそう」というストレスも少なくなります。

 

2. 噛む力が向上する

入れ歯が安定するので、噛む力が向上します。限度はありますが硬い食べ物や繊維質の多い食材も比較的食べやすくなり、食事の満足度向上につながります。「好きなものを楽しめるようになった」と感じる方も少なくありません。

 

3. インプラント本数を抑えられる

全ての歯をインプラントで治療しようとすると、多くの本数が必要になります。

しかしオーバーデンチャーでは数本のインプラントで入れ歯全体を固定出来ればよいので、本数は少なくてよいのです。結果として手術回数や費用を抑えられるだけでなく身体的負担の軽減にもつながります。

 

4. 取り外して清掃できる

インプラントを用いたものではありますが、インプラントとは特殊なジョイントを介してセットされているため、義歯本体は患者さん自身で取り外しが可能です。言い換えれば、固定式インプラントに比べて清掃しやすく、毎日のメンテナンスを行いやすいと言えるでしょう。

 

オーバーデンチャーのデメリット

1. 外科手術が必要

通常の入れ歯と異なり、当然のことながらインプラントを埋入する手術が行程に必要になります。外科手術に対する不安が強い場合は静脈内鎮静法や全身麻酔を併用するケースも多いです。

 

2. 定期的なメンテナンスやパーツ交換・調整が必要

インプラント周囲のケアは通常のインプラントの場合とおなじく必要になります。

また、インプラントと入れ歯をつなぐジョイント部品は消耗品です。長期間使用すると交換が必要になりますので、定められた期間が過ぎたら交換をおすすめされることもあると思います。その際にパーツ交換費用が発生したりします。

入れ歯と歯茎との適合状態も時間が立つと悪くなってきて、食べかすなどが入り込むことがあるので、その都度調整が必要になることがあります。

快適な状態を維持するためには定期検診とメンテナンスが欠かせません。

 

3. 通常の入れ歯細作よりコストがかかる

自費診療であるインプラント治療を伴ううえ、入れ歯自体も自費になるため、製作に関しては通常の入れ歯よりもコストがかかります。費用面については事前にしっかり確認しておくことが大切です。

 

オーバーデンチャーはこんな方におすすめ

オーバーデンチャーは以下のような方に適しています。

 ・総入れ歯が安定しない方
 ・入れ歯でうまく噛めない方
 ・何本もあちこちにインプラントを入れることに抵抗がある方
 ・手術や費用をできるだけ抑えたい方
 ・顎の骨が少なく治療方法に悩んでいる方

特に下顎総入れ歯でお困りの方にとっては、大きな改善が期待できる治療法です。

 

治療後に大切なこと

オーバーデンチャーは治療後のメンテナンスが非常に重要です。

インプラント自体は虫歯になりませんし劣化しませんが、インプラント周囲の歯ぐきが炎症を起こす「インプラント周囲炎」になる可能性は常にあります。

入れ歯が安定するから外すのを忘れてしまいがち、という状況が続くと入れ歯の下で炎症が起こってしまいます。

また、入れ歯の主な素材はプラスチックですので、汚れや色素が付着しやすいです。そのため患者さん自身の毎日の清掃と入れ歯の管理、そして定期的な歯科医院でのチェックを継続することで長期間快適に使用することができます。

 

オーバーデンチャーとオールオン4の違い

オーバーデンチャーと比較して相談によく上がるのがオールオン4です。実はコンセプトなど含めると根本から違うと言われています。しかし構成要素や構造は類似しているのでこの場でお話しておきます。

一番の違いは患者さん自身でオールオン4は外すことが出来ない点です。また、オールオン4は外科的侵襲が非常に大きいのですが、噛み合わせの改善を骨格レベルから行うことが出来ます。

さらに、オールオン4の人工歯部分はジルコニアと呼ばれる頑丈な素材で作成されるので非常に耐久性が高く、破損や摩耗が少ないです。そのためオーバーデンチャーと違い、調整や修理の頻度は少なく、ほぼそのまま長期間ご自身の一部のように使い続けることが可能です。

 

まとめ

オーバーデンチャーは、インプラントと入れ歯を組み合わせた治療法です。

通常の入れ歯よりもしっかり固定でき、噛みやすさや快適性の向上が期待できます。

一方で、外科手術や定期的なメンテナンスが必要になるため、メリットとデメリットの両方を理解したうえで治療方法を選択することが大切です。

「入れ歯が合わない」「もっとしっかり噛みたい」「インプラントに興味はあるけれど負担が心配」という方は、オーバーデンチャーという選択肢について歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。

ご自身のお口と治療に対する希望に沿った方法を選ぶことで、毎日の食事や会話をより快適に楽しめるようになるかもしれません。

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