矯正中にできる口内炎の対策ってある?
投稿日:2026年2月9日
カテゴリ:スタッフブログ
昨今、矯正治療の方法や技術が目覚ましく発展しています。しかし、矯正治療において今も昔も変わらないのは「口腔内に装置を入れること」でしょう。その装置は時として、仕様上やむを得ないものですが、頬や歯茎、舌などの軟組織を傷つけます。それが慢性的に同じ部位に何度も繰り返されると徐々に口内炎のようになる話もよく耳にします。
今回は、矯正治療上避けられない装置の装着に伴う、口内炎トラブルについてお話しようと思います。

口内炎が起こりやすい矯正装置
1. ワイヤー・ブラケット装置 … 最近では様々な矯正装置、矯正メソッドが開発されていますが、昔ながらのワイヤー矯正でしか改善できないケースが存在するのも事実です。そういったワイヤー矯正というのは、歯の表面にブラケット装置とよばれる金属またはプラスチックやセラミック製のワイヤーを固定する器具を大抵の場合は全ての歯に装着するので、結果として口唇や頬の内側にそれらが触れたり擦れたりします。それが原因で口内炎が頻発するケースも多いです。またブラケット装置だけでなくワイヤーによっても同様のトラブルが発生しえます。
2. 床型装置 … 主に小児矯正などで使用される装置で、プラスチックの床にワイヤーや何らかの機構などが埋め込まれているものが多いです。歯ぐきの上にプラスチック製の床が乗っているので、矯正の進行とともに床と歯ぐきとの間に不適合が生じると歯ぐきが傷つき、そこから口内炎に波及しやすいです。
3. マウスピース矯正のアタッチメント … 口内炎と無縁と思われがちなマウスピース矯正ですが、マウスピース矯正中に歯の表面にセットされるアタッチメント(インビザラインシステムでの呼称です。他社のマウスピース矯正システムでは異なる名称の場合があります)とよばれる樹脂製の突起が頬や口唇の内面を傷つけることがあります。
対処法
先述した矯正装置において、どういった対処法が有効・必要なのか以下の通りまとめてみます。
1. ワイヤー・ブラケット装置 … ブラケット装置あるいはワイヤーが原因かで対処法が異なってきます。
①ワイヤーが原因の場合 … ブラケット装置から逸脱して脱離していたり、ワイヤーの先端が歯ぐきに刺さっている場合、矯正治療を行っている歯科医院での対処が第一選択になります。決して自身で工具やハサミなどで切って対処しないようにしてください。怪我の原因になりうるだけでなく、予期せぬ歯の移動が生じてしまう可能性があります。
②ブラケット装置が原因の場合 … 実は患者自身での対処法があります。ワイヤーとブラケット装置を装着した際に、保護材としてロウ(ワックス)が渡されると思います。それを適量とって痛む部位に相当するブラケット装置に押し付けると、頬の粘膜や唇の内面をブラケット装置の鋭い縁から保護してくれるようになります。
2. 床型装置 … 床型装置の床部分(プラスチック)、あるいはそれ以外
①床部分に歯ぐきが押されている場合 … 当たっている床部分の形を歯科医院で削るなどして調整してもらう必要があります。矯正の進行においてほぼ確実に発生するトラブルともいえます。
②留め具や金属部分の影響の場合 … 本来であれば留め具などが頬や歯ぐきを傷つけるようにはなっておらず、大抵の場合は変形が疑われます。変形の程度によりますが、歯科医院で修正修復してもらうのが良いでしょう。
3. マウスピース矯正のアタッチメント … アタッチメントの縁が鋭く、頬や口唇内面を傷つけるようであれば、アタッチメントの縁をなだらかになるように研磨したりするのが第一です。それでも改善がなければ、該当するアタッチメントを除去したり、該当部位周囲にアタッチメントを配置しない治療計画を立てるなどの対策が求められます。
まとめ
矯正治療において切っても切れない関係である装置は、言ってしまえば異物です。異物に対して良くも悪くも何かしらの反応が生じます。口内炎は「悪くも」反応したものと言えるわけですが、矯正装置や原因に対してそれぞれ対処法が異なりますが、少なくとも装置を自身で変形させたり切断したりすることは絶対に避け、どうしていいかわからない場合はまずは担当の先生へ連絡するのが最良といえます。
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