矯正後に噛み合わせが悪くなった?その原因について
投稿日:2022年3月19日
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今回は、患者さんからよくある質問の1つである、
「歯並び矯正後に噛み合わせが悪くなった気がするけど、大丈夫?」
という質問があります。
今回はこの原因やメカニズムについて説明していきたいと思います。
1.抜歯を伴う矯正
抜歯により本来噛み合うべき歯が失われてしまうため、噛み合わせの不調和が生じ、今まで噛み切れたものが噛み切れなくなったり、上顎と下顎の位置的な違和感が生じたりします。
2.舌の位置や存在を無視した矯正
歯並びを重視しすぎた結果、舌がいるべき空間を狭めてしまいます。その結果、舌が奥に引っ込んだり、低位舌と呼ばれる舌の位置が通常よりも低い位置に移動してしまいます。
舌が正しい位置にあることで後戻りの防止ができたり、噛み合わせが正しく確立されるようになります。そうでなければ、後戻りが頻発したり矯正後に歯ぎしりや食いしばりが生じ肩こりなどの諸症状が発生することになります。
3.親知らずの存在
親知らずが生えてくる前に矯正治療を終えたり、親知らずを残した状態で矯正を勧めたりした場合、親知らずにより歯並びが乱れ、噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。
4.噛み合わせの高さを変えたり、顎の位置を誘導する矯正
歯を引っ張り出したりして噛み合わせを高くしたり、上顎と下顎の位置関係をゴムなどを用いて誘導したりする矯正をした場合、噛み合わせが大きく変わるため違和感の原因となります。
主な原因はこれらが挙げられます。
なお、これらはマウスピース矯正でもワイヤー矯正でも生じます。
また、歯並びがキレイであることは噛み合わせが良いことと同義ではありません。当院ではこのことを念頭に治療にあたっています。
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