矯正治療の成功率を下げる要因は?|銀座6丁目のぶデジタル歯科

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矯正治療の成功率を下げる要因は?

投稿日:2025年7月2日

カテゴリ:スタッフブログ

矯正治療において、成功率を下げる要因には患者側・医師側、そして治療時の身体的な要素など、さまざまな原因があります。この記事では、矯正治療が失敗・不満足な結果に終わりやすくなる要因を詳しく解説し、どうすればそのリスクを回避できるのかについてもお伝えしたいと思います。


矯正治療の成功率を下げる主な要因とその対策

1. リテーナー(保定装置)の装着を怠る

【原因と理由】

矯正装置を外した直後の歯は非常に不安定で、元の位置に戻ろうとする性質(後戻り)が強く現れます。そもそもが後戻りは100%抑止する方法はないので、リテーナーを適切に装着しなければ歯はあっという間に動いてしまうのは当然といえるでしょう。こうなるとせっかくの矯正治療が水の泡になる可能性があります。

【対策と留意点】


2. 口腔内の清掃不良(むし歯・歯周病の進行)

【原因と理由】

矯正中は歯にブラケット装置やワイヤーが付くことで、プラーク(歯垢)が溜まりやすくなったり、食渣(食べかす)が引っかかりやすくなります。最近主流となりつつあるマウスピース矯正であっても、歯の表面にアタッチメントやボタンといった補助装置をつけることがありますので、どんな矯正治療であったとしても歯磨きによるプラークコントロールが十分にできていないと、虫歯や歯周病が進行し、矯正を中断してむし歯治療や歯周病治療をしなければならなくなり、矯正治療の進行に支障をきたしてしまいます。

【対策と留意点】


3. 通院を怠る・自己判断で中断する

【原因と理由】

特にワイヤー矯正治療は計画的に細かく調整しながら進める必要があります。またマウスピース矯正であっても、予定通りに歯が動いているかマウスピースに不適合が生じていないかをチェックする必要があります。そのため通院を怠ったり、自己判断で装置を外してしまうと、歯が意図しない方向に動いてしまい、修正が不可能となって取り返しがつかなくなるケースもあります。

【対策と留意点】


4. 悪習癖(舌癖・口呼吸・歯ぎしり食いしばり・頬杖)

【原因と理由】

矯正中に悪習癖(舌癖・口呼吸・歯ぎしり食いしばり・頬杖)があると、予定通りに歯が動かなかったり、動きが悪くなったりします。また、矯正治療終了後に後戻りのように歯並びが乱れる原因の一つにもなりえます。舌で前歯を押す癖で歯が異常移動したり、口呼吸で口が開いた状態が続いて歯が開いてきたり、歯ぎしり食いしばりで歯同士が接触していると矯正中の歯の動きが悪くなったり、頬杖で歯列に持続的な外力を与え続けることで後戻りや噛み合わせ不良を引き起こしたりします。

【対策と留意点】


5. 骨格的・遺伝的な問題

【原因と理由】

学童期における顎の成長が十分でなく顎の骨が小さかったり、それに起因して上顎と下顎の位置関係が前後に大きくズレているなどの骨格性の問題は、歯列矯正治療だけでは完全に改善できないことがあります。歯だけを並べるような骨格的問題点を度外視した矯正治療計画では、噛み合わせや見た目に不自然さが残ることもあります。結果として思っていた仕上がりとかけ離れたものになることもあります。

【対策と留意点】


6. 矯正期間の短縮を優先しすぎる

【原因と理由】

矯正治療のコンサルにおいてよくある質問が、早く終わらせられる方法はあるか?ということです。短期間での矯正を進行させる方法は確かに存在しますが、単にコストを掛けずに矯正期間を短縮する場合は矯正装置の負荷を増やすような方法になります。それにより歯や歯根に過剰な負担がかかり、歯根吸収や歯の神経損傷(=歯髄壊死につながる)のリスクが高まります。期間の短縮には「矯正加速器」などといった機材が必要になりますので、そういった機材に対するコストを払い適切に矯正期間の短縮を図るようにしましょう。

【対策と留意点】


まとめ

矯正治療は「歯医者に任せるだけの治療」ではなく、患者自身も積極的に治療に参加しなければ失敗に終わることが多い治療です。

正しい知識を得て、信頼できる歯科医を選び、納得できる選択肢をチョイスした上で自分自身の努力を怠らないことが、矯正治療を成功させる最大のポイントです。

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