矯正治療中に歯や歯ぐきを守るために大切なこととは?
投稿日:2026年1月16日
カテゴリ:スタッフブログ
ひとことで矯正治療といっても、歯並びだけを直したり、はたまた噛み合わせや顎の骨の位置関係を改善・整えることで、見た目だけでなく噛む・話すといった機能面の改善までも行うことができる治療です。しかし、矯正治療の規模によらず治療期間中は口腔内に装置が入ることで歯や歯茎に負担がかかりやすく、むし歯や歯周病のリスクが上昇した状態でもあります。
「せっかく矯正したのに、むし歯ができてしまった」
「歯並びはきれいになったけれど、歯ぐきが弱くなった気がする」
こうした事態を防ぐためには、治療中に“歯や周囲の組織を守る意識”を持つことが非常に重要です。今回は、矯正治療中に歯や歯ぐきを健康に保つために大切なポイントを、日常生活・セルフケア・歯科での管理という3つの視点から解説します。

1. なぜ矯正治療中は歯を守る意識が必要なのか
矯正治療がはじまると、歯の周囲にはブラケットやワイヤー、マウスピースといったいわば異物が存在することになります。これにより、
・プラーク(歯垢)や食べかすがたまりやすい
・歯磨きが難しくなる
・歯に力が継続的に加わる
といった環境が否応なく生じます。
矯正治療において歯は動く過程で一時的に支え(歯の周囲の骨)が弱くなり、外からの刺激や炎症の影響を受けやすい状態になります。そのため、治療を順調に進めるためにも、歯やその周囲の環境の健康維持が欠かせません。
2. 毎日のセルフケアが歯を守る基本にして最大のポイント
正しい歯磨きを徹底する
矯正中は「磨いているつもり」でも磨き残しが多くなりがちです。特にブラケット周囲や歯と歯ぐきの境目は注意が必要です。
ポイント
歯ブラシは毛先の細い矯正用ブラシを使用
歯と装置の境目に45度で毛先を当てる
力を入れすぎず、細かく動かす
補助清掃用具を活用する
歯ブラシだけでは不十分なため、以下のアイテムの併用が重要です。
歯間ブラシ
デンタルフロス(スーパーフロス)
タフトブラシ
これらを使うことで、むし歯や歯肉炎のリスクを大幅に下げることができます。
3. 食生活を見直して歯への負担を減らす
矯正中の歯は、力が加わっている分、通常よりもデリケートな状態です。食事の内容や食べ方も歯を守るうえで重要です。
避けたい食品
固いもの(氷、ナッツ、せんべい)
粘着性のあるもの(ガム、キャラメル)
糖分の多い間食
これらは装置の破損や歯の亀裂、むし歯の原因になります。
心がけたい習慣
一口を小さくする
前歯で噛み切らず、奥歯でゆっくり噛む
間食の回数を減らす
4. 歯ぎしり・食いしばりから歯を守る
矯正治療中に見逃せないのが、歯ぎしりや食いしばりの影響です。過剰な力がかかると、
歯が欠ける
歯根にダメージが出る
装置が壊れる
といったトラブルが起こりやすくなります。
無意識の食いしばりがある方には、ナイトガード(マウスピース)を併用することで歯への負担を軽減できます。
5. 定期的な歯科でのチェックとクリーニング
どれだけセルフケアを頑張っても、磨き残しを完全にゼロにすることは困難です。そのため、定期的なプロフェッショナルケアが欠かせません。
歯科医院では、
むし歯や歯肉炎の早期発見
装置周囲の専門的クリーニング
矯正力による歯や歯周組織への影響チェック
を行い、トラブルを未然に防ぎます。
6. 異変を感じたら早めに相談する
「少ししみる」「歯が揺れる感じがする」「歯ぐきが腫れている」
こうした小さな変化を放置すると、大きなトラブルにつながる可能性があります。
矯正治療中は、違和感があっても「こんなものかな」と我慢してしまう方が多いですが、早めの対応が歯を守る最大の近道です。
まとめ:歯を守ることが矯正治療成功への近道
矯正治療中に歯を守るために大切なことは、特別なことではありません。
日々のセルフケア、食生活、歯科医院との連携――これらを丁寧に積み重ねることが、治療を成功に導きます。
歯並びだけでなく、「健康な歯」を残すことが、矯正治療の本当のゴールです。
正しい知識とケアで、安心して矯正治療を続けていきまししょう。
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