上顎にオールオン4を用いて噛み合わせを治療した症例
オールオン4で全体的な噛み合わせと審美性を回復した症例
▼保存不可能な歯を抜歯後、オールオン4で全体的な噛み合わせと審美性を回復した症例をご紹介します。
初診時の口腔内
こちらの患者さまは、過去に治療した右上ブリッジの違和感を主訴にご来院されました。
一見問題なさそうに見えますが、頭や目を基準に噛み合わせを採得して調べてみると、噛み合わせが右下がり、左上がりであることが分かりました。前歯はひどくすり減り、笑うと右の前歯が出ていて、左が引っ込んでいる状態でした。違和感が感じるという右上のブリッジを外すと、中の歯はボロボロで、保存不可能な状態でした。
レントゲン写真で確認
レントゲン写真からも、右下がり、左上がりであることが確認できます。左上には他院で治療したインプラントが埋入されています。
仮歯で噛み合わせのずれを修正
仮歯を装着して咬合面のずれを修正しました。しかし、前歯の軸は改善されず、笑うと歯茎が露出する、ガミースマイルであることが分かりました。
治療計画の立案
上顎All-on-4Full Bone Volume
前歯の審美性の回復、ガミースマイルの改善、既存のインプラントを利用する事などを考慮し、患者さまと相談しながら、インプラント治療計画を立てました。骨の高さも十分であることから、抜歯即時インプラント埋入、オールオン4コンセプトに従い、6本のインプラントで上部構造を支える形としました。
インプラント手術直後の口腔内
▼インプラント治療後の仮歯が入っている状態
シミュレーション通りの位置へインプラントを埋入。左上のインプラントは、1本もともと埋入していたものを利用し、オペ直後に仮歯を装着しました。
最終的な上部構造を作製する前のチェック
最終的な上部構造(人工歯)を作製する前に、仮の材料で審美性や機能性を確認します。
作製した上部構造を装着して治療完了
作製した上部構造をお口に装着して治療完了です。左右の噛み合わせ・ガミースマイルも改善され、患者さまも大変喜んでおられました。今後は、トラブルなく長期維持していただけるよう、定期メンテンスにて経過を観察していきます。
年齢・性別 | 61歳女性 |
---|---|
治療計画 | 保存不可能な歯と噛み合わせ、審美治療を行うにあたり抜歯せざるを得ない歯を抜歯し、トラブルの生じていない既存のインプラントを利用したプランを計画しました。 |
治療期間 | 約13ヵ月 |
治療回数 | 約20回 |
治療費 | オールオン4/2,828,000円 追加インプラント 1本/297,000円 All on 4 サージカルガイド/110,000円 計3,245,000円(税抜2,950,000円) |
想定されるリスク | ・通常の外科処置と同じように、腫れや出血の可能性があります ・一時的に発音しにくい状態や、噛みにくい状態になる可能性があります ・治癒期間中の仮歯が破損したり、すり減ったりする可能性があります |